かつては市役所に勤めていた私ですが、一念発起して和菓子職人の道へ。
「体力仕事」「過酷」「大変」といわれる和菓子職人の仕事ですが、
そんな中でも私が感じる「和菓子職人の世界に入ってよかったこと」を6つ紹介します。
「職人の世界って厳しそう」「未経験でもやっていけるのかな」
そんな不安を感じている方に、少しでも希望を感じてもらえたら嬉しいです。
和菓子職人の世界に入ってよかったこと
- 自分が作った菓子で人を喜ばせる幸せ
- 和菓子がたくさん食べられる
- 四季を肌で感じられる
- 感性が豊かになる
- 筋力・体力がアップ
- 早寝早起きの生活リズムになる
1 自分が作った菓子で人を喜ばせる幸せ

自分の手でひとつひとつ丁寧に作った和菓子をお客様に届けたとき、「美味しかった」「またよろしく!」と言っていただける瞬間は、本当に感動。
その言葉をいただくだけで、早朝の仕込みや立ちっぱなしの作業も報われる気がします。
ものづくりを通して人を幸せにできる仕事って、そう多くはないと思います。
2 和菓子がたくさん食べられる

和菓子好きにとっては、まさに夢のような環境!
仕込みの合間に味見をしたり、試作品を食べてみたり、売り物にならない菓子をいただいたり・・・
出来たての状態で和菓子を味わえるのは、この仕事の特権です。
また、自分で和菓子を作っていると、他店の和菓子も気になり、食べ比べてみたくなります。
そのため、和菓子が常に身近にある生活になります。
3 四季を肌で感じられる

和菓子の世界は、「季節」があります。
春は桜餅、夏は葛桜、秋は栗きんとん、冬は柚餅子・・・
和菓子は、季節が移るたびに使う素材も変わります。
自然と四季の移ろいを感じることができます。
私も、その季節限定の和菓子を食べるのが日々の楽しみになりました。
4 感性が豊かになる

和菓子づくりには感性が欠かせません。
色合いや形、バランスといった見た目の美しさ、
味や素材の塩梅も全て感覚です。
和菓子づくりでは、視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚の五感をフルに使います。
大人になると左脳優位(論理的思考)になると言われていますが、五感をつかさどる右脳を使うことで脳の活性化にもつながります。
5 筋力・体力がアップ!

和菓子づくりは細かい作業のイメージがありますが、実はかなりの体力仕事!
餅をつく、あんを練る、大量の道具を洗うなど、毎日が筋トレのよう。
最初は腰痛や腱鞘炎、筋肉痛との戦いですが、気づけば身体が慣れていき、自然と筋力・体力がついていきます。
6 早寝早起きの生活リズムになる

和菓子職人の朝は早いです。
お店の開店時間に合わせて早朝から準備が始まります。
最初は大変ですが、徐々にリズムが整い、自然と早寝早起きの生活に。
規則正しい生活は心にも体にもいい影響を与えてくれますよ。
まとめ

和菓子職人の見習いとして働き始めてから、私の生活は大きく変わりました。
生活リズム、体力、感性、四季の感じ方・・・どれもこれまでにはない学びであり、まさに
「自分を整える仕事」だと感じています。
和菓子職人の世界は確かに厳しい面もありますが、それ以上に得られる喜びや充実感があります。
この記事が、「和菓子職人を目指してみようかな」という方の背中を少しでも押せたら嬉しいです。
今後も、和菓子屋で働くリアルな体験をブログで発信していきます。

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