和菓子職人の世界に飛び込んで、気づけば2か月が経ちました。
22年間勤めた市役所を辞め、40代で全くの未経験から職人の世界に飛び込んだ私は、毎日がまさに「修行」です。

和菓子職人の修行は甘くない 職人気質の師匠から学ぶ厳しさ
私が修行する和菓子屋の師匠は、まさに職人の中の職人
甘えも妥協も一切許されない、徹底した指導に、毎日職場はピリピリしています。
それでも、その厳しさの奥には「本物を伝えたい」という情熱があり、その姿勢に学ぶことがたくさんあります。
この歳になってこんなに怒られるなんて、と思うこともあるし、理不尽なことも多いですが、この環境だからこそ学べることがたくさんあります。
年齢よりもキャリアが絶対 和菓子職人の厳しい上下関係
私がこの世界に入って感じた大きな壁が上下関係の厳しさ
和菓子職人の世界では、年齢ではなく“職歴”が全て
たとえ自分の娘くらいの職人さんでも、先に修行を始めていれば“先輩”です。
洗い物を頼もうものなら、職人気質の師匠から、すかさずお叱りが入ります。
いくら社会人経験が長くても、職人の世界では“新人”なのです。
キャリアのある“後輩”の登場に思うこと 自分はまだ“後輩”なのか?
そんなある日、ついに私にも“後輩”ができました。
とても礼儀正しく、感じのいい青年
初めて後輩ができたことが嬉しくて、色々聞き込みをしたところ、
実家が和菓子屋で、製菓学校を卒業しているという正統派キャリアの持ち主
和菓子屋の実務経験もあり、しかも、実家の経営を立て直すために会計士の資格勉強をしているとのこと
若いうちから色々考えててすごい!👏
なんて感心している場合ではありません。
彼は“後輩”というより、むしろ私の方が教わる立場なんじゃないか。。。
皿洗い卒業の日はまだまだ先
厳しい職人の世界では、皿洗いは“新人”の仕事
ようやく“後輩”ができたと喜んだのも束の間、
和菓子の世界でのキャリアを持つ彼を“後輩”と呼ぶのは、私には時期尚早のようです。
私の「皿洗いを卒業する日」は、まだまだ先になりそうです。
40代・未経験でも、和菓子職人の道は開けるのか?
答えは、きっと“はい”だと思います。
ただし、それには謙虚さと粘り強さが必要です。
キャリアや肩書きを捨て、ゼロからのスタートなので、不安や迷いの連続です。
それでも、夢に向かって歩んでいる実感があるから頑張ろうと思える。
これからも、ひとつひとつの壁を乗り越えながら、和菓子職人としての道を歩んでいきたいです。
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