最近、“和菓子ソムリエ”という、ちょっとマニアックな資格取得を目指している私。
先日、人生の節目に食べる和菓子について学びました。
例えば、5月5日「端午の節句」ってありますよね。
端午の節句には、男の子の健やかな成長をお祝いし、柏餅を食べる文化がありますが、
なぜ、柏餅なのか、ご存知ですか?
端午の節句に柏餅を食べるようになったのは、なんと江戸時代からなんだそうです!
柏の木の葉は、新芽が出るまで古い葉が落ちないという特性があり、
新芽を子供、古い葉を親に見立て、「家系が絶えない」「子孫繁栄」に結びつけたんですね。
柏の葉で巻いた柏餅は、縁起のいい食べ物として定着しています。
私の働く和菓子屋でも、今の時期は、柏餅を毎日たくさんお店に出しています。
「こしあん」と「味噌あん」の2種類あるのですが、
私、「味噌あん」というものを人生初めて食べて、その美味しさに感動しました♡
甘しょっぱいあんこと、柏の葉の爽やかな香りがとってもよく合うんです。
季節商品なので、販売しているのは今の期間だけ。オススメです!
まぁそれは置いといて、
私が感じる和菓子の魅力、「伝統文化」について、勝手に語りたいと思います。
昔から日本には多くの伝統文化がありますね。
地域によっても様々ですが、どれも家族や大切な人の幸せを願う気持ちから生まれたもの
そこには以下のように和菓子も供されてきました。
- お七夜 鶴の子餅
- お宮参り 紅白饅頭、鶴の子餅
- 初誕生 一升餅
- 雛の節句 菱餅、ひなあられ、桜餅
- 七五三 千歳飴
- 十三参り 十三智菓
中には、初めて聞くものもあり、学びながら自分の無知を思い知らされました。
少し広い話にはなりますが、
和菓子業界は「売り上げが伸びない」「後継者不足による廃業」などといった課題に直面していますが、
その要因としては、伝統文化の衰退であったり、消費者離れもあるんだと思います。
昔ながらの和菓子は、どうしても「高齢者向け」のイメージが強く、若い世代には馴染みがないのかもしれません。
洋菓子やコンビニスイーツに押され、和菓子の存在感は薄れつつあります。
価格面でも、手間ひまかかる分、どうしても高くなりがちで、日常的なおやつとしては選ばれにくいのかもしれません。
それでも、和菓子には「心を伝える力」があると感じています。
人生の節目に大切な人の幸せを願ったり、季節の移ろいを感じたり。
2013年に和菓子も含む「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されましたが、
もっともっと、色々なアイデアや面白い試みで和食文化が盛り上がっていけばいいなと思います。
和菓子が、これからも日本の文化として生き続けるために、私も微力ながらできることをしていきたいです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント